うーん、たまにはボールペン以外で手紙を書いてみたいなぁ
京都の片隅からこんにちは、ぽっぽです。
皆さんは手紙を書くときに何を使って書きますか?
ボールペン、サインペン、万年筆…いろいろあると思いますが、私の推しはダントツでガラスペンです!
以前はボールペンでさらさら〜っと書くことが多かった私。しかしガラスペンに出会ってからは世界が一変、丁寧に手紙を書くことが楽しくなってきたのです。
そこで今回は私がガラスペンの魅力と、ガラスペンで手紙を書くメリットをお伝えしていきたいと思います。みんなもおいでよ、ガラスペンの沼!
ガラスペンって?
ガラスペンとはその名の通りガラスでできたペンで、材質は主に軟質ガラスと硬質ガラスの二通りあります。
明治35年(1902年)東京の風鈴職人だった佐々木定次郎が開発し、当時は事務用として活用されたんだとか。
そんな日本生まれのガラスペンですがどうやって文字を書くのかというと、ペン先をインクに浸す。それだけです。
ペン先に施された溝を伝ってインクが吸い上げられ(毛細管現象と言います)、そのインクで文字が書ける仕組みになっています。物理の力を利用した、おもしろいペンですね。
ちなみにガラスペンは大型書店や文房具店などで購入できます。ガラスペン工房で直接作家さんから買うのもいいですね。
ネットでも買えますが、個人的にはぜひ試し書きをしてから買ってほしい…!(字の細さや持った感じが思ったのと違うことがあるので)
ガラスペンが買えるお店
京都で試し書きができるガラスペン工房はこちら
ガラス工房 ほのお
〒606-8251 京都府京都市左京区北白川東伊織町26-2
店頭にあるガラスペンが全部試し書きできます。お気に入りの一本をじっくり選べるのが嬉しい!
ガラスペンで手紙を書くといいこと
実際にガラスペンで手紙を書いてみて、良かった点は
- 字を綺麗に書きたくなる
- 万年筆よりも書きやすい
- 意外と長く文字が書ける
- ガラスペン特有の音が楽しめる
- お手入れが簡単
です。順番に紹介していきます!
字を綺麗に書きたくなる
ボールペンで文字を書くとつい速さを優先してしまい、割と走り書きになりがちでした。
ところがガラスペンを使うと文字をゆっくり、丁寧に書きたくなるのです。ひと文字ひと文字に思いを込めて書きたくなる、というより『したためたくなる』といった方がふさわしいかもしれません。
速さばかりを優先せず、相手のことを思いながら自分の言葉で書く手紙って素敵ですね。
万年筆よりも書きやすい
ガラスペンより以前は万年筆を使って手紙を書くこともありました。しかし万年筆だと向きによっては書きにくかったり、文字がかすれたり…。
その点、ガラスペンはペン先がどの方向に向いても書きやすいように作ってあります。その加工のお陰で、ストレスなく思いつくままにペン先を走らせることができるのです。スラスラスイスイスイ〜(古)
意外と長く文字が書ける
ガラスペンは一度インクに浸すと案外長く文字が書けます。その文字数はハガキ一枚分とも、A4コピー用紙一枚分とも言われています。
インクをまんべんなく使えるように、ペン先をくるくると回しながら使うのが長く文字を書くコツです。
ガラスペン特有の音を楽しめる
ガラスペンを使っていると、当然音が出ます。わずかに紙に引っかかる、ガラスの硬い音。そのカリカリという独特の音がまたたまらなく心地いい!
音フェチの方には特にたまらないと思います。他の筆記用具には出せない、一度聞いたらやみつきになる音です。
お手入れが簡単
使い終わったガラスペンのお手入れ方法はペン先を水ですすぐだけ。水でペン先をサッと洗って、ティッシュや布でキュッと拭いたらパッと完成です。
別のインクを使いたいときも、このサッキュッパッのおかげで気軽にインクが替えられます。いろいろなインクを使いたい人には嬉しいですね。
ちなみにペン先を拭くのはキムワイプがオススメ。ほこりが付きにくく、きれいに拭けます。
手紙を送った相手に好評
ガラスペンで丁寧に綴られた文字は相手の目に新鮮に映るのか、手紙を書くと受け取った人に好評です。ときどき「何で書いたの?」と聞かれるくらい。
四季折々の色に合わせたインクや便箋を使えばさらに趣深くなり、「心ある人だな」と思ってもらえること請け合いです。
ガラスペンで手紙を書くときに気になる点
ガラスペンで手紙を書いていて感じたデメリットは
- 取り扱いが繊細
- 用紙を選ぶ
- 出先で使いにくい
ガラスペンならではの悩みどころですが、対処法なども考えてみました。
取り扱いが繊細
ガラスペンは素材がガラスである以上、ぶつけると欠けたり割れたりする可能性があります。
ちょっと休憩…とガラスペンを置いた途端にコロコロ、パリン!なんてことも。
そうならないためにガラスペンを置く際には転がらないようにする、周りのものにぶつけないようにする、といった注意が必要です。(ペンレストがあると便利かも)ペン先を破損したときは、販売元に相談すれば直してもらえる場合もあります。
私は貰いものの箸置きをペンレストにしています 笑
用紙を選ぶ
せっかくお気に入りの便箋を選んでも、ものによってはインクが滲んでしまうこともあります。特にインクボトルに付けてすぐに書いた文字は、じんわりと滲んでいることが多い…。
滲みを最小限に抑えるには、余分なインクを落とすと共に、滲みにくい紙を選ぶことが大切です。
活版印刷の便箋はとても可愛くて私もお気に入りですが、紙質がザラザラしているのでガラスペンにはちょっと不向きかもしれません。
とはいえ、それも味といえば味。気にせず使っています。
万年筆用の用紙が一番ベスト!インクの滲みもなく、書きやすいです♪
出先で使いにくい
上でも書きましたがガラスペンは破損する可能性があるため、持ち歩きには不向きです。
「どーしても出先でガラスペンを使いたい!」という方はキャップがついているタイプを選びましょう。中には万年筆のようにコンバーター式を採用しているものもあるので、ぜひチェックしてみてください♪
ヤーチンスタイルのガラスペンはペン内部にインクを注入できるので、持ち運びに便利&スタイリッシュ!
ガラスペンで手紙を書いてみよう
ガラスペンの魅力を語ったところで、さっそくガラスペンで手紙を書いてみましょう。
- ガラスペン(私の愛用品はガラス工房ほのおの『清風』)
- 万年筆用のインク(墨でも可)
- ペン先を洗うための水入れ(タッパーだとぶつけても安心!)
- お気に入りの便箋
ガラスペンを持ったらペン先をインクボトルの中に真っ直ぐに浸けます。だいたいペン先の2/1〜3/1くらいを浸すイメージで。余分なインクはボトルのフチでそっと拭います。
※ペン先破損の恐れがあるため、ぶつけないように注意。
姿勢を正して便箋に文字を書いていきます。ペン先をあまり立てすぎると書きにくいので、気持ち寝かせ気味にすると書きやすいです。
ペン先にまだインクがあるのにかすれてきたら、ガラスペンをくるっと回します。カリカリという小気味良い音に任せて、相手の喜ぶ顔を想像しながら、思いの丈をしたためるべし。
手紙を書き終わったらペン先を洗いましょう。水を入れた容器の中に入れて、くるくると回してインクを洗い流します。容器にぶつけないように注意。
その後ティッシュや柔らかい布で水滴を残さずよく拭きます。インクの色を変えたいときも同じ手順です。
普段はめんどくさいので、水道で直接洗っています
ガラスペンで手紙を書いてみたくなったら
「ガラスペンを買った!インクも用意した!さっそく手紙を書くぞ!」とやる気に火がついたあなた。
まずは身近な家族や友人、恩師などに手紙を書いてみてはいかがでしょうか。ボールペンとはひと味違った文面に、きっと「おぉ…できる!」と思ってもらえますよ♪
「身近な人に手紙は恥ずかしい」「そんな相手がいない」という人は文通サービスを利用するのもオススメです。いくつか紹介するので、自分に合ったサービスを探してみてくださいね。
- 文通村→匿名でやりとりできるのが魅力!
- 青少年ペンフレンドクラブ→創立70年の実績あり
- ジモティー→気軽に文通相手を探したい人向け
① 文通村
「文通 サービス」で検索するとまず最初に出てくるほどの大手文通サービス。お互いに匿名で手紙のやりとりができるのが特徴で、プライバシーを守りつつ文通が楽しめます。
文通村のメリット
- 架空の住所とペンネームで手紙のやりとりができる
→会員になると会員番号(文通村での住民票)がもらえます。文通村ではこの住所を通してやりとりするので、本当の住所を教える必要はありません。ペンネームは自分で決められます。 - 会費制なので、一定数手紙を出すと料金がお得になる
→複数の手紙を一旦まとめて事務局へ送るため、返信用封筒一枚分の値段でたくさん送れます。 - 6ヶ月コース、12ヶ月コースには返金制度あり
→期限内に一切手紙のやり取りがなかった場合は返金してくれます。(ただし自分からも手紙を出すこと) - 会報から文通相手を探せる
→月2回届く会報から文通相手を検索することができます。年代や趣味で相手を探したい人向き。 - 新規会員向けのユニークなサービスがある
→「初めての文通で、どんな人に送ったらいいかわからない!」文通村にはそんな人向けのサービスがあります。
その名も「風船便」。手紙を送る相手を事務局でランダムに選んでくれます。
風船便は風船に結び付けられた手紙のように、誰に届けられるかわからないワクワク感が味わえます♪
文通村のデメリット
- 利用料金がかかる
→3ヶ月コースで¥2,910(税抜)かかります。ひと月¥970。長期申込にするほど安くなります。
コース | 会員税抜き価格 | 税込み価格 | |
通常会員 | 3ヶ月コース | 2,910円 (月額970円) | 3,200円 |
6ヶ月コース | 4,800円 (月額800円) | 5,280円 | |
12ヶ月コース | 9,000円 (月額700円) | 9,900円 | |
お試しコース, | 3ヶ月お試しコース (初回限定) | 2,100円 (月額700円) | 2,310円 |
6ヶ月お試しコース (初回限定) | 4,200円 (月額700円) | 4,620円 |
② 青少年ペンフレンドクラブ(PFC)
日本郵便株式会社が運営している、実績ある文通サービスです。創立なんと70年越え!遠く海外の人とも繋がれるかも?
青少年ペンフレンドクラブのメリット
- 入会金が無料
→年齢制限なし。ただし切手代は自己負担で、入会には審査があります。 - 手紙に関するグッズがもらえる
→会員限定の毎月のプレゼント応募に参加できます。 - 毎月会員情報誌が届く
→入会した翌々月から毎月「レターパーク」という会員情報誌が届きます。最新の切手情報から、手紙を書くのに役立つアイデアや可愛いイラストの書き方が満載!ペンパル(ペンフレンドと同じ)の紹介も載っています。 - 海外の人と文通できる
→会員情報誌「レターパーク」に紹介されている海外の人に申し込みができます。逆にこちらから募集をかけることはできません。
青少年ペンフレンドクラブのデメリット
- 住所や名前がわかってしまう
→青少年ペンフレンドクラブでの文通は本名と実際の住所を使います。1度目のやりとりは事務局を通じてになりますが、2回目以降は当人同士で行います。知らない人に個人情報を教えるのはちょっと…という人には不向きかもしれません。 - オンラインでの申し込みができない
→青少年ペンフレンドクラブに入会するには、入会申込書をPFC事務局に送付する必要があります。ちょっと時間がかかってしまいますが、審査があるのは安心できますね。
③ ジモティー
ジモティーといえば不用品を格安or無料で譲り合うサービス…だけではありません。なんと文通相手を募集することもできるんです!気軽に、とりあえず文通相手を探してみたい人は使ってみてはいかがでしょうか?
ジモティーのメリット
- 無料で文通相手を探せる
→ジモティーの使用料は無料。アプリをダウンロードして利用情報を登録すれば、すぐに使うことができます。 - 審査がなく、面倒な手間がない
→仲介がないので、審査や新たな登録といった面倒なこともなし。思い立ったときに文通相手を募集できるのは魅力的!
ジモティーのデメリット
- 文通に熱心でない人もいる
→気軽に文通相手を探せるメリットがある一方で、その気軽さゆえにあまり真剣に相手を探していない人もいます。
とはいえこればかりは相性や運もあるので、使ってみる価値はありそうです!
ちなみに私が使っている文通サービスはこちら!
ガラスペンで日常にプラスの特別感を
ガラスペンは日常で使うにはちょっと手間もかかるし、割れたりするリスクもあります。
しかし思いを込めて手紙を書きたいとき、1日を振り返って落ち着いて日記を書きたいときなどには、ぜひガラスペンを手に取ってみてほしい。
キラキラ輝くペンにお気に入りのインクを浸して、ひと文字ひと文字を丁寧に綴る。想像しただけで、贅沢な気分になりませんか?ガラスペンで何気ない日常に、ちょっぴりの特別感をぜひ!プラスしてみてください。
ほなまた次回、お会いしましょう〜♪
デジタル作業ではコレを愛用中
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