インク沼 気づけばもはや 手遅れに
京都の片隅からこんにちは、ぽっぽです。
ガラスペンから始まり、気が付けばインク沼に片足をつっこんでおりました。
中でも『ご当地インク』と呼ばれるインクにどハマり!初めは「一つだけお家にお迎えしよ♡」と思っていたのに、いつの間にか二つ三つと確実に陣地を増やしていっているではありませんか。恐ろしい子…!
なんならインクを買うためだけに電車に1時間揺られるのも苦じゃない!ほっといたらバイクでも新幹線でも乗って、どこまでも行ってしまいそうな勢い。
今回はそんなご当地インクへの愛♡と魅力をお伝えすべく、全力で語ってみたいと思います。それではいってみましょー!
- 最近インク沼にはまった
- ご当地ものが好き
- 好きなモノのためなら遠くへだって行けちゃう
- いろいろな色に囲まれているのが好き
- インクの成り立ちや色の意味を知るのが好き
そもそもご当地インクって?
ご当地インクとははっきりとした定義はありませんが、その土地の特産物や景色などを表現したインクのこととされています。
例えば茶畑が有名ならお茶の葉の色、イチゴが有名ならイチゴの実の色を表すといった具合です。風景でいえば海の青さや山の深い緑色、夕日のオレンジ色などですね。
自然だけでなく、夜景や街並みをイメージしたものもあります。
そんなご当地インクですが、ブームのきっかけになったのが「Kobe INK物語」。2007年に兵庫県の「ナガサワ文具センター」が発売したインクで、神戸の街がさまざまな色で表現されています。
『六甲グリーン』『波止場ブルー』『旧居留地セピア』の3色から始まったインクは、今やその数なんと120色以上!
ナガサワ文具センターさんは一度作った色は人気不人気に関わらず、廃盤にはされていません。地元を愛するが故ですね…!
そこから『ご当地インク』の名前が広がっていき、今では1,500種類以上のご当地インクが存在するといわれています。
ご当地インクの魅力について
ご当地インクはただのインクとしてもとても魅力的ですが、それ以外にも素敵な魅力がたくさんあります。どんな魅力が隠されているのかを探ってみたいと思います。
その土地の風景や食べ物を知ることができる
ご当地インクには全て物語があります。
同じ海の色、山の色ひとつ取っても季節や時間によって色の見え方や感じ方が違うもの。そのひとつひとつを丁寧に再現するために、いろいろな人の意見を聞いて工夫を重ねた上で作られています。中には地元大学や、小学生とコラボしたインクもあるんですよ。
『岩下の新生姜』(石丸文行堂/長崎)や『讃岐うどんだしゴールド』(多山文具/広島)などの食べ物系インクは、見た目が本物そっくり!
石丸文行堂HPより引用
多山文具オンライン通販より引用
こちらのインクはなんと匂いやラメでさらに細かく表現されていて、まさに目の前にその食べ物が浮かんでくるようです…!シャキシャキの新生姜、輝くうどんだし…ああ〜食べたい!
ネーミングがおもしろい
ユニークなネーミングのインクがあるのも、ご当地インクならでは!
『三条』『清水五条』(文具店TAG/京都)は京阪電車の駅名から、『ガリガリ君ソーダ』(パピアプラッツ/埼玉)や『餃子ブラウン』(上野文具/栃木)はご当地に由来する食べ物から取られています。
この『ほっきーるーじゅ』(石田文具/北海道)は、北海道の北斗市公式キャラクター『ずーしーほっきー』のしっぽの色から名付けられています。
北斗市名産のほっき貝の赤色を表しているのですが…キャラクターのキモカワ感とルージュの色が結び付かない 笑
「なんでこんなネーミングを?」と思いつつも、つい手に取ってみてしまいたくなりますね。
インクを買いに旅がしたくなる
ネットでもご当地インクは販売されていますが、現地でしか手に入らないものもあります。
この『四国カラーズ』(文具生活/香川)は通販では取り扱っていません。どうしても欲しい!そう思ったら現地まで買いに行くしかないのです。その手間がまた、インクの価値を高めますね…。
ついでに他のご当地インクや、オリジナル文具を買ってしまいそうな予感がしますが…それはそれでよし。(いいのか?)
私はこの『仁淀川』のインクがめちゃくちゃ欲しいです…。四国行きたい!
インクを通じて仲間が増える
最近では20〜30代の女性を中心に、インク沼にハマる人が続出しているのだとか。
まさに私のこと
SNSなどで『#ご当地インク』で仲間を探せば、同じくインクを集めている同志に出会えるかも!ご当地インクを使った絵や作品を載せるもよし、ただただ好きな色について語るもよし。
実際に交流してみて、自分の住んでいるところのご当地インクを送りあったり、紹介しあったりするのもステキですね。
ご当地インクを手に入れる方法
「ご当地インクの魅力がわかった!さっそく欲しい!」そう思ったあなたのために、ご当地インクを手に入れる方法をご紹介いたします。
直接買いに行く
ご当地インクを手に入れるなら、まずはこれが王道ですね。
電車で、車で、欲しいインクを売っている現地に出向き、そのインクが生まれた背景を味わいながらゆっくりと選ぶ。
その手順を踏んでゲットしたご当地インクは、旅の思い出も相まってあなたにとって特別な色になるはずです。
ネットで買う
とはいえ、「そんな時間もお金もない!でもどうしても欲しいご当地インクがある」という人はネットで買うのも手です。
お目当てのご当地インクを取り扱っている各文房具店の公式HPや、Yahooショッピング、楽天でも購入が可能です。全てのご当地インクがネットで買えるわけではありませんが、一度探してみるのもいいでしょう。
ふるさと納税で手に入れる
ご当地インクはなんと、ふるさと納税の返礼品としても取り扱われているんです。
応援したい土地に寄付ができて、さらに欲しいインクまで手に入れられるなんて「ご当地インクを返礼品にした人は天才だーー!」と思いました 笑
ちなみに私は昨年岩手県の宮古市に寄付し、上の『浄土ヶ浜エターナルグリーン』のインクをいただきました。美しく澄んだ青緑色がとってもお気に入りです。
文具店のイベントに行ってみる
『文具女子博』をはじめ、全国各地で様々な文具店のイベントが行われています。地方の文具店がこぞって集まり、自慢の品を披露するのです。その人気たるや、注目のグッズは即完売になってしまうほど。
もしかしたら、欲しいご当地インクが身近な場所で手に入るかも。現地以外で実物を手に取って選べる、貴重なチャンスです!
こまめにSNSやお目当ての文具店のHPなどをチェックして、近くでイベントの予定がないか見ておくのがおすすめです。
ご当地インクの使い方
ご当地インクは集めることそのものが楽しいのですが…せっかくなら120%楽しみ尽くしたい!ここではインクの楽しみ方をいくつかご紹介します。
手紙を書く
まずはこれですね。相手のことを思いながら言葉を選ぶのと同じように、インクを選ぶ。受け取った相手は心にどんな風景を思い浮かべるだろう…。そんな想像しながら手紙を書くひとときは、何よりも贅沢な時間です。
ガラスペンなら手軽にインクを換えられるので、いろいろなインクが使えますよ。
ガラスペンで手紙を書きまくるなら
手帳を書く
手帳をつけている人なら、絵日記やデコレーションにご当地インクを使ってみてはどうでしょうか?好きなインクをセットして、自分だけのオリジナルペンが作れるアイテムがこちら!
好きなインクを入れて使えるペン
こちらのペンはボディが透明なので、入れたインクが見えるのが嬉しいポイント!使っていないときでも、目に入るとついニヤけてしまう…。
いつもの手帳が華やかになること間違いなし!の使い方です。
どんどん色数を増やしたくなりそう!
インクのコレクション帳を作る
ご当地インクを集めていくと、やりたくなるのがコレクション帳の作成です。
「こんなに集めたんだ〜」という達成感と、うっとりと好きな色を眺める満足感は何度味わっても格別。専用のコレクション帳でも、好みの紙のノートでも書き方は自由です。
書いておくと楽しいこと
- インクの色の名前
- 紙の書き味(サラサラ、やや引っかかる、など)
- 色味
- 購入した場所
- ちょっとしたコメント
瓶の形を眺めて楽しむ
ご当地インクを楽しむなら中身の色はもちろんのこと、外の瓶の形まで愛でたいところ。
定番の四角から、ころんと可愛い丸いもの、まるで壺のような形のものまで実にさまざまな形があります。カットグラスや香水の瓶のようなデザインのインク瓶もあり、コレクション心をくすぐられます。
もっというならインク瓶が入っている箱にも注目。こちらもいろいろなデザインがあって、箱を開ける前からワクワクさせてくれます。
私のイチオシはやはり『Kobe INK物語』のインク瓶の形です。どっしりとした安定感のある形と大きさが、手に乗せたときにしっくりくるのが最高!外の箱も、神戸の街の絵柄がシンプルに描かれているのがまたよき…。
ご当地インク集めのマイルール
放っておくとどんどんご当地インク沼にハマっていくのですが…悲しいかな、お金も保管場所も限りがあります。そこでマイルールを設けて、その範囲の中で楽しむようにしています。
実用性が高いものを優先的に選ぶ
赤系や黄色系はとっても好きな色なのですが…手紙や文字を書くとなると、やや不向きな色。
使いやすい青系や濃い緑系を優先的に選んでいます。
中でもブルーブラック系や、深緑系が多いです
保管スペースを決めて、そこに収まるだけにする
際限なく集めていくと管理も掃除も大変に。せっかくお迎えしたのに、邪魔になってしまっては申し訳ない。
そこでご当地インクのお家を決めて、集めるインクはそのスペースに入るだけにすることにしました。
もしいっぱいになったときは、インクの入れ替えをするか、スペースが空くまで買わないつもりです。
手に取ってみて、ときめくもの
「使い勝手のいい色を優先的に」とはいったものの、どーしてもこの色が欲しい!となったらやはりマイコレクションに加えたいところ。
ただし衝動買いを抑えるために、しばらく時間を置くように気を付けています。店内を3周してみたり、一晩寝かせてみたり…。
それでも諦めがつかなければ、それはもう運命だと思って買うことにしています。
やはり眺めていてワクワクする色があるのはいいですね。
結論。ご当地インクは訪ねて、集めて、使って、三度美味しい!
初めてガラスペンを手に取ったとき、まさかついでにインク沼にここまでハマるとは思ってもみませんでした。その中でもご当地インクの魅力といったら、ひと言では語り尽くせないほどです。
考えてみればもともとコピックマーカー集めと、マンホールの写真を集めるのが趣味だった私。『色×ご当地限定もの』にハマるのは必然だったというわけですね、なるほど(ひとり納得)
旅先で素敵な風景や食べ物に出会えたとき、「大切な人に見せたい!この風景ごと、器ごと持って帰りたい!でも物理的に無理!」そう思っている人にこそ、ご当地インクを知ってほしい。
インクを見ながら思い出話をしたり、ひとり旅の思い出に浸ったり、楽しみ方は自由です。
もちろんその逆でお目当てのご当地インクをゲットしに旅をするのもOK!たくさん集めてニヤニヤするのも、インクを使って作品を作るのも立派な趣味。
ご当地インクが、あなたの生活をより楽しいものにしてくれるはず!
ほなまた次回、お会いしましょう〜♪
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