京都の片隅からこんばんは、ぽっぽです。最近ふとしたきっかけでこの本を知り、私にしては珍しく即「買う!」と決めて購入、先日読了しました。

この本は63歳のシニアブロガーの方が自身のブログを書籍としてまとめたもので、「私のオカンと変わらん歳でブログをやってる人の本ってどんなんやろ?」と興味を持ちました。どの話しもとても面白く、大変勉強になりました。
その中でも特に印象深かったのが
・大切な人との別れ ・子供を自立させる
の二つでした。
大切な人との別れ
著者は30代の時に病気で夫を亡くし、未亡人になっています。
私自身大切な人を若くして亡くした経験はありませんが、夫はんが昨年の秋に高校時代からの友人をやはり病気で亡くしました。
私は仕事柄毎日のように故人様を見送っているので60代、なんなら70代の方でも「若いなあ」と思ってしまいます。ましてや同じ30代半ば…前々から病状を知っていたとはいえ、夫はんも相当ショックだったようです。
お通夜の会場が大阪南部だったため、すぐに車を飛ばして夫はんを送りました。友人の顔を見た夫はんは「元気そうやった」と言っていました。
友人の方は病気がわかってから治療の過程で片足を切断していました。ですが生きるために懸命にリハビリを続け、その様子を動画にあげていて夫はんもそれを観て陰ながら応援していました。
その話と最期のお顔の話を聞いて「彼は彼の人生を全うしたんやな」と自然に思いました。他人からしたら短い、若い、可哀想と思うかもしれませんがやるべきことをやり、奥さんに看取られ、会いたかった友人がきてくれて彼は彼なりに満足だったのではないかと感じました。
母の子育て
「子供を自立させる」については今まさに考えていることでもあります。
私の母は昔から「18になったら家から追い出す」と言っていました。冗談か本気かはわかりませんでしたがその通り私は18で家を出て、弟達もそれぞれ独立したので今実家には子どもは誰も残っていません。
今にして思えばよく出してくれたものだと思います。特に私は娘1人なので本当は近くに住んで家庭を持って欲しかったのでは…と考えなくもないです。(本人に言ったら素知らぬふりしそうですが)
が、他県への進学にしろそこでの就職にしろお金は出しても口を出すことはなく、
「自分のこといーね」(訳:自分のことよ)
と自称「放置主義」を貫いていました。時には「冷たいなー。もっと心配してや」と逆恨みのように感じたこともありましたが、今こうして自分の思う場所で思うように暮らせているのは、母が上手に私を手放してくれたからだと感謝しています。
たんぽぽの綿毛を飛ばすように
以前九州の会社の先輩が「たんぽぽの綿毛を飛ばすように子どもを手放すのが理想」と言ってましたが(当時はまだお互い20代前半やったのに)、まさにそのように軽やかに、自然に、子どもを社会に送り出してあげるには今から「何を教えて何を考えさせるか、自分はどうしていったらいいのか」を模索していかなきゃな、と思います。
いざとなったらやっぱり寂しくて離れたくなくなるかな?いやいやそれでもしっかり送り出してあげなければ。母がそうしてくれたように、私も子ども自身の人生を歩かせなければいけないのでしょう。
といってもまず無事に産んであげなきゃですが。とりあえず安産になるように筋トレでも始めてみるつもりです。検診で先生に「体重増えすぎ💢」と注意されたもので…ぐぬぬ。
ここでは書ききれませんでしたが、この本は他にも猫との暮らしや老後のお金についても書かれています。わかりやすく丁寧な文章なので読むのが楽しい一冊でした。
ほなまた次回、お会いしましょう〜♪
コメント